こんにちは。FP看護師たにれそです。
みなさん、お金を貯めることは考えても増やすことを考えたことがありますか?日本人は財布の中に現金をいくらか入れ、残りは銀行口座に置くとういう人が多いようです。しかし、財布に現金を入れてもお金は全く増えないのです。では、銀行口座はどうかというと低金利のため預金してもお金は増えにくいのです。
では、どうすればいいのか?
お金を増やすには基本、投資です。しかし、投資はお金を増やすことができる一方、リスクもあるのが現状です。投資はギャンブルだから銀行預金の方が安全という人もいるでしょう。しかし、昨今の物価高によるインフレにより現金の価値が下がっています。インフレに対応するためには投資によりお金を増やした方がいいでしょう。お金は置き場所によって増え方が変わります。本日は、投資についてと金融商品の特徴について解説していきます。
♢投資とは
そもそも投資とは何でしょう?
投資とは、会社や国などの株式や債券、不動産といった資産を購入し長い期間でそれらの資産が成長するのを目指すことを言います。
投資によって得られる利益には、投資商品を購入時の価格より高値で売却した際に得られる差額(キャピタルゲイン)と投資商品を保有していることで定期的に得られる利益(インカムゲイン)があります。
しかし、投資先(投資商品)によってリスクとリターン(収益)は異なるので注意が必要です。後ほど投資商品について説明しますがリスクが大きいほどリターンが大きくなります。また、投資には元本保証されている預金と違い元本保証がされていないので値下がりによって元本割れの可能性もあります。安全に貯蓄するなら預金、リスクはあるけど増やすなら投資ということになります。
♢投資を始める前に知っておくこと
投資を始める前に当たり前ですが投資資金が必要となります。投資はお金が増える可能性がある反面、減る可能性があるので基本的には貯蓄などの余裕資金がない人は投資は行わない方がいいでしょう。投資にまわすお金としてすぐに使う予定のない余裕資金がおすすめです。また、投資資金とは別に生活費の3~6か月分の貯蓄があると更に安心です。
投資にまわしていいお金といけないお金について以下を参照下さい。
・余裕資金・老後資金
すぐに使う予定がない余裕資金や10年以上先に増やしたい老後資金⇒〇投資に最適!
・教育資金・住宅資金
子どものための教育資金や住宅購入の頭金など、大きな支出用の資金⇒△低リスクの投資はOK
・生活資金・予備資金
日常生活を送るための生活費や入院・失業などの突発的な出費に備えるお金⇒✕投資NG
投資はお金を増やすことができますが増やした分(利益)には所得税・住民税など税金がかかります。
税金額の計算の仕方
投資による利益×20。315%=税金額
投資で得た利益を非課税にできる制度としてNISAやiDeCoがあります。NISAやiDeCoについては別のブログで解説しているのでよければそちらも読んで下さい。
♢自分に合った投資を探そう
投資商品はたくさんあります。どれを選ぶか迷ってしまうでしょう。投資の原点は、企業の債券や株式を買って応援することです。応援したい企業があればその企業に投資すればいいだけですがよく分からない人には投資の商品の種類と特徴を知り自分の状況に応じた投資先を選ぶ方がいいでしょう。
〇投資商品の種類と特徴
・債券
国や地方自治体、会社が投資家にお金を借りた時に発行される有価証券。債券ごとに期間と金利が決まっている。発行する国や企業に何事もなければ安全性が高い。
・投資信託
運用会社が投資方針を決めて、複数の債券や株式を組み合わせている商品。1つの商品で分散投資ができる。
・株式
上場された株式を購入し配当金や値上がり益をもらう。値動きが大きい。
・外貨預金
お金を外貨に替えて預金。円安になればお金が増え円高になると元本割れのリスクがある。
不動産に投資する投資信託。家賃収入などをもとに分配金が出る。
・不動産(現物)
アパートなどを購入し家賃収入を得る。高額な資金が必要で経費もかかる。
・ETF
投資信託を市場に上場したもの。株式と同様に市場価格で売買できる。
・金
金は持っていても利息はつかないが不況時には金の価格が上がる。
・FX
外貨の売買を行い、購入時と売却時の為替の差で損益が決まる。リスクが高い。
例えば、余裕資金があるがあまりリスクを取らずにお金を増やしたい人は低リスクの国債を買ったり、ある程度のリスクを覚悟している人は国内・外国株式に投資する、分散投資したい人は投資信託を購入するなどいろいろな方法があります。
ただ、どんな投資にも絶対はありません。しかし、投資のリスクを減らす方法があります。
・複数の投資先に分散する。
株式と債券、異なる業界の株式など複数の投資先に分散することで全体として値動きのブレ幅を小さくできます。「卵は同じカゴに入れるな」という有名な言葉がありますが卵を同じカゴに入れるとカゴを落とした時、中の卵は全部割れてしまうことから投資も分散した方がリスクを減らすことができるのです。
・何度かに分けて買う。
値動きするものは、一度に買うのではなく何回かに分けて買うといろいろな価格で買うことができます(積立投資)。当然、高い時や安い時もあるでしょう。しかし、一括で購入するより平均購入単価を抑えることができます。これをドルコスト平均法と言います。
・長期で取り組む
投資は長い期間で取り組むと元本を下回るリスクが低くなります。また、複利の効果を十分に発揮することができます。
♢まとめ
・お金を増やす方法は基本的には投資。預金ではお金を貯めることはできても増やすことはできない。
・投資にはリスクが付き物。生活費の3~6か月分以外の余裕資金で投資する。
・投資商品にはいろいろな種類があり自分に合ったものを選ぶ。
・リスクを下げるには分散・積立・長期投資の3つの方法がある。
以上、お金の増やし方(投資の基本)について解説しました。まず、自分の今の状況を把握して自分に合った投資方法を見つけていきませんか?今後は投資商品についてもブログに書いていきますのでよろしければ読んでください。