こんにちは。FP看護師たにれそです。
寒い日が続いていますが賞与の時期ですね。みなさんは給与明細をきちんと確認していますか?
「色々、引かれてよく分からない」、「手取り額だけみた」という方が多いかもしれません。かくいう私も以前までは手取り額のみしか確認していませんでした。
今回は、給与明細の見方とよく分からない引かれているものについて話していきたいと思います。
では、以上3点について話していきます。
支給欄について
まず、基本給。これは毎月固定されたものです。次に資格手当、夜勤手当、通勤手当、住宅手当などの諸手当です。諸手当は働く病院・施設によって違います。私自身の転職経験上、大きい病院や施設の方が諸手当が充実している傾向があると感じています。あとは残業手当があります。
看護師の給与明細の特徴として夜勤手当や残業手当といった毎月変動する金額があるということです。自分が働いた分だけ夜勤手当や残業手当がきちんと支給されているか確認をしましょう。
また、転職の際は基本給だけでなく諸手当にちても確認した方がいいです。基本給が良いからと転職しても手当が少ない、給料が良いと聞いていたが残業手当の割合が多かったという事になります。実際、私がそうでしたのでみなさんには同じ失敗をしないでもらいたいです。
控除欄について
支給欄についてお分かりいただいたと思いますが給与明細にのっているのは支給額だけではありません。基本給や諸手当を合わせたものを総支給と言います。その総支給額から額控除を引いたものが手取り額になります。
では、この控除とは一体何でしょう?
控除は大きく分けて「税金」と「社会保険料」の2種類です。
税金
・所得税
・住民税
・健康保険
・厚生年金保険
・雇用保険
・介護保険
以上が控除の内容となります。詳しい内容については以下で解説していきます。
税金・社会保険料について
税金
・所得税
個人が1年間(1月1日から12月31日)に得た収入からこれを得るためにかかった必要経費を差し引いた金額を所得といい、この所得に対してかかる税金のことです。所得税は毎月の給与から源泉徴収されます。
・住民税
住民税は1月1日現在の住所地などで前年の所得金額をもとに課税されます。新人看護師の場合は前年の給与所得が0円なので住民税が引かれないのですが2年目になると住民税が引かれるようになります。なので、「2年目になったのに給料の手取りが少ない」「退職して収入がないのに住民税を払わなければいけない」といったケースがあります。納付方法は自分で払う普通徴収と給料から天引きされる特別徴収があります。ちなみに「所得税」「住民税」は所得に応じて課税されるので所得が多い人ほど、税額も大きくなります。
社会保険料とは会社員やアルバイト・パートが加入する保険で病気やケガ、失業、老後、介護などの将来的なリスクに備えるためのお金です。
・健康保険
健康保険とは労災保険の対象とならない病気やケガ、死亡、出産について保険給付を受けるための制度です。簡単に言うと病院受診した際、健康保険証を提示すると3割負担で医療サービスを受けれるといったものです。保険料は標準報酬月額と標準賞与額に保険料率を掛けて計算しその金額を会社と会社員で半分ずつ負担します。
・厚生年金保険
厚生年金保険とは一定期間払い続ければ将来に受け取ることができるお金です。年金には公的保険である国民年金と厚生年金と任意加入である私的年金があります。経営者や個人事業主は国民年金、会社員は厚生年金加入となっています。ねんきん定期便などで報酬額が正しく記録されているか確認すると安心です。
・雇用保険
雇用保険とは労働者が失業した場合に必要な給付を行ったり、再就職を援助する制度です。失業給付が受け取れたり無職期間に教育訓練を受けれたりします。仕事を辞める人が「失業手当をもらってから再就職します」と言っているのを聞いたことがあると思いますが雇用保険の給付のことなんです。
・介護保険
介護保険とは将来、介護が必要と認定された場合に必要な給付がされる制度で介護保険を利用することで1~2割の自己負担で介護サービスを受けることができます。介護保険料は40歳から負担開始となります。
以上が給与明細の見方と説明となります。今回は大まかな説明でしたが今後は健康保険や年金制度など詳しく解説する記事も投稿していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
税金や社会保険料の支払額や年金の受取額を確認しながら社会保険制度を上手く利用していってほしいと思います。